TOKYO ART GAME

TOKYO ART GAMEは、2013年1月に、AITで出会ったメンバーたちから結成されたアーティストグループ。 美大卒者とそうでない者。伝統を好む者と先端的な手法を好む者。職業、学歴、世代・・・
全く縁のなさそうな面子である一方、社会に出てから現代アートに引っ張られるようにして飛び込んだという共通項もある。 何気ない普段の社会生活の中で、”なぜその事象は起こったのか?””当たり前のようにしていたけど、これは本当のことなのか?”といった疑問に対して ”ディスカッション”と“ART GAME”を重ね、その“生きた”結果を作品のエネルギーにし、現代社会に放出する。

※ AIT(アーツイニシアティブトウキョウ)は、2002年よりNPO法人として東京都より認証をうけ、現代アートの教育プログラムのMADやアーティスト・イン・レジデンス事業、展覧会、ワークショップなどを手がける。 2010年に10周年を迎えたAITでは、これまでの知識や国際的なネットワークの蓄積を活用して、企業や行政などの委託をうけ、先駆的、独創的、国際的なプログラム(企業研修、メセナ活動支援、アートツアー、展覧会など)を提供。

I&◯ 〜その距離について〜

このシリーズは、様々な方向性の“距離”についてアーティストどうしがディスカッションし、作品を持ち寄って作り上げる企画展です。一度社会に飛び出たアーティストだからこそ表現できる、いつもより身近な企画展。

第2回
「情報学級」

今日は、食べたいものをお腹いっぱい食べた!本当にそうでしょうか? 目的地までの移動。無意識に歩いていても、目的地に到着しませんでしょうか? 嫌でも見聞きする広告。でもなんだか欲しくなりません? ついついチェックしてしまうSNS。仲良くない友達でも「いいな〜」と思ってしまうことありませんか? 私たちのまわりには360度、隅々見渡す限り情報まみれ。 どれだけの人が意識して懐疑的に受けとり、何を基準に取捨選択しているのでしょうか。 私たちにメモリーの限界はあるのでしょうか。 教科書では教えてくれなかった現代の“情報”の在り方について今回は、9人のアーティストが、学校科目を切り口にし、それぞれのアート作品を発表します。

第1回
「距離ボケ」

第1回目のテーマは『距離ボケ』
FacebookやTwitterのようなSNSが一般化し、わたしたちは、世界で起こっていることや、側にいない友達や家族に起こっていることでも、実際に見たり聞いたりしたような口ぶりで、第三者に話すことがあります。一方的な情報収集から、双方向の情報共有社会へ。身体的距離の壁はもはや感じられない時代。ただ、その発信されている情報は、本当にホントのコトなのでしょうか。自分が発信している情報は、作られたホントのコトを発信していないでしょうか。時差ボケで体内が狂うように、私たちの情報収集能力とその情報の正誤は狂って”距離ボケ”に陥っているかもしれません・・・